10年以上前にアメリカでロルフィングの10シリーズを受けたことがある女性の方に、今回改めて10シリーズを受けていただくことになりました。
この女性の大きなテーマは右肩の痛みや不調、そして軽度の側湾症でした。側湾症に関しては大きな不調があるわけではないようですが、背骨の感じや骨盤の収まり具合、また腕を上げた時の左右差などが少し気になる程度だったと思います。
右肩の痛みは、ある角度に行くと痛みが出て、それを越えたらなんともない、という状態でした。その痛み自体はもちろん、痛みに関しての捉え方が徐々に変化していくことを見せていただけたのはとても大きな学びでした。
10シリーズの中での変化やその後の日常でのからだの感覚の移り変わりを丁寧に書いていただきました。また、ご自身でヨガを日常的にされている方なので、その動作やポーズをしている感覚の変化などにも触れていただいています。
第1セッション
10シリーズ第一回目の今回は呼吸にフォーカスするとの事でした。施術前には、転倒によって痛めた右肩や側湾症の件も聞いていただきました。
あおむけになり施術が始まると数分もしないうちに体の変化に気づきます。
体の右側、両足、左側、両手とある種の圧力というか、自分の体の周りの空気の濃度が重さになって体の中に入って来るような独特の感覚を体験しました(体のエネルギーが何かに触発されて目覚めて動きだすような?)。
施術中は時間の感覚もなくなるのですが、後半あたりで肩から背中と胸の上部に移った時は痛めた右肩の痛みやぎこちなさ、違和感といったものが、すっーとでていくような、これもまた不思議な感覚をあじわいました。
セッションが終わった直後は、普段意識していない重力が増幅して感じられ、からだのあり様がその重力に沿って編成されているというような疲労感とは反対の不思議なしっくりくる体の重さを、そしてそのあと帰途に着く頃には呼吸も両手両足とも軽く伸びて、ラクに歩けるのが驚きでした。
そのほか印象に残っているのは、首と頭部の折に、唾液の分泌が盛んになりびっくりしました。翌朝(今朝)も唾液分泌がいつもより多い気がします。
第1セッション1週間後
全体的な体の調子は良いと思います。時差ボケもなおってきましたし、身体も軽い。1回目の施術直後に感じた重力と、”その下に乗る感じが体を支えてくれる”という伊藤先生の言葉をたよりに、身体のあり様を模索しています。
特にここ数年、自分の身体の歪みを実感し出して以来、意識的にその歪みを正そうと普段から気をつけていました。それがもしかしたら不必要な力みを身体に生じさせているのかもしれない、という気がした1週間でした。
右肩は一昨日辺りからセーターの着脱時の制限など少しづつ感じ始めています。それでも施術前に比べると、ある方向に動かす時に感じていた痛みへの恐怖感や嫌な感覚は薄らいでいます。
第2セッション
10シリーズ第2回目は足がメインということです。
いつも最初に驚かされるのが伊藤先生の手の暖かさです。
お湯で温められたような手の暖かさではなく、内側から発せられる持続する暖かさ。私は夏場でも足首に冷たさを感じる体質なので、施術が始まり仰向けになった時、その温かさが両足につたわるとすぐに落ち着きリラックスできました。
今回は足先、足首、膝、股関節等の動きなどに特に時間をかけていただいたようでしたが、施術中は足と同時にずっと肩甲骨の間の胸椎と頚椎あたりにも、緩んでくるような変化を感じていました。
セッション終了後は第一回目に感じたものと似た体の重みと、その重みが足の裏広範囲にわたって伝わっている感覚を味わえました。左右の非対称も軽減されたせいか、上体の不安定さ、ぎこちなさもなくなったようです。
最後の椅子に座って行った頚骨から坐骨までの調整では側湾症による問題のあるスポットの微調整もしていただきました。今まで気がつかなかった靄が少しづつ消えて明るくなっていく感覚です。あるべき場所に近づく、というのは、こういう感覚なのでしょうか。
1回目同様、施術室を出て街を歩き出したところで一番顕著に変化が感じられました。歩くのがラク!肩から首の緊張が取れ、呼吸も軽い。足が身体の奥から、且ついつもより上の方から自然に伸びていく感じ。
第2セッション1週間後
第2回目のロルフィングセッションを終え、その2日後から10日間の暝想コースを終了してきました。
その間、寝食以外の時間は大半、座っているので一般の日常生活における身体の感覚とはかなりかけはなれたものでした。
動かずに長時間あぐら状に足を組んで座っているので、足のあらゆる部分と腰、背中などに感じる痛みはもちろん尋常ではありません。
ただ以前と比較すると今回のコース(一年ぶり)では、暝想中に座っている身体のベース(骨盤底)とその上に乗っかっている胴体の中心軸を感じとれるようになったことが嬉しい発見の一つでした。
立って歩いている時も足の伸び方が身体の奥から伸びやすい。ロルフィングセッション後、街に出て歩き出した時に感じるあの感覚です。
これらはここ一ヶ月の間の2回のロルフィング施術とも深く関係しているのではと感じられます。
右肩のインピンジメント部位に関しては暝想で座っている間はさほど問題のないのですが、ロルフィングセッション1回目で軽減された痛みは今回少しもどってきたようでした。
ある一定のポジションになると痛みと違和感がでてきます。
第3セッション
今日は10回シリーズの第3回目、体の横側部分へのワークがひとつの大きなテーマということでした。
天候不順も重なり、前回のセッションから3週間経過しました。その間右肩の痛みがぶりかえってきていたので、この手強い部分へもかなりの時間をさいていただきました。
この部分へは触る時も非常にやわらかに、私の腕をとって様々な角度に動かしていく時は信じられないくらいゆっくりとした動きです。動かすというよりゆっくーりと導いていくかんじです。
そして私が痛みを感じはじめるとほぼ同時、あるいはその一瞬前に動きを止めて『痛いですか』ときいてくださいます。伊藤先生の感覚の鋭さなのでしょうか。
自分の体に感じる痛みや快•不快というのを感じる前にカラダが微細なシグナルをだしてそれを先生はキャッチなさるのかしら。
自分では絶対こんなにゆっくり動かせないくらいのスピードです。それを一体どれくらいの時間かけてくださったのか。なんだか別次元で体とのコミュニケーションが行われていたかんじです。
横向きになって肋骨や骨盤の調整の時はただ気持ちの良い圧力を感じたという記憶しか残っていません。
いつの時点だったか定かではないのですが口の中(舌の付け根、口蓋部、咽頭部)が緩んで開いた感覚が何度かありました。そして最後の椅子に座っての背骨の調整(?)。
前回とは逆方向で、先生の指示に従って徐々に前かがみになっていくのですが、意識できない背骨部分があるのですね。
私の身体で一番良い座り方なども説明を受け、自分で『こうあるべき』と思っていたものとのずれを認識できたのはよかったです。
歩く事に対しては1回目、2回目と回が進むにつれ、日常的にラクになっているのですが、今回のセッション終了直後は右肩がやっと体の一部に戻ってきてくれた、という印象でした。
第3セッション1週間後
3回目セッション後、7日目です。全体的に順調です。毎日猛暑つづきですが、クーラーのお世話にもなりながら、呼吸も肋骨がちゃんと開いて肺に空気がいっている感じです。
歩行も安定して特に足を前に出す時、心地よく足が伸びます。動く足がお腹の中や背骨とも繋がっているのが心地よく意識できます。あと、足の裏も安定が良くなった気がします。
特にヨガのアサナのシークエンスで腕を上にあげた正面立位から下半身はそのままで手を床につける動作の時、それが感じられました。今までこのほんの1、2秒の簡単な動きでなぜ足がグラつくのか何年も不思議でした。
ヨガの基本として足裏の4点を意識して立つこと(かかとの内側と外側、足指の親指の付け根と小指の付け根部)は最初から教えられ、静止している時はできるのですが、動きが加わるととても難しい。
それが今週は、足の裏の広い範囲がちゃんとマットについたまま、つまり下半身が安定したまま、上半身が上から下に移動できるようになったということです。これはかなり嬉しかったです。
右肩の痛み及び違和感はまだ残っています。
ただその痛みは四六時中あるものでなく、ある動作をした時に感じるもの、そして違和感というのは痛みのポイントから主に首のほうにつながる緊張感やポジションの不自然さ(左側と比べて)などの違和感ですので、日常生活にはほとんど影響ありません。
右腕も可動域という点では日常生活には支障がないですし、ただ左側にくらべると限定される、こわばりがある。
そのアンバランスへの不快感、ヨガアサナで右肩の痛みのためできないものがあることへの苛立ち、これらが肩の不調自体よりも気持ち的にネガティブな影響を自分に与えている気もしてきました。
伊藤先生とのやり取りの中で、からだがあるべき姿に戻りやすい状態をつくる、”allow” という考え方を教えていただいきました。
一年続いているこの痛みも、大きな目でみれば少しづつ回復しているという事実や、焦りから無理をして自然な回復をあるいは遅らせてしまったかもしれない可能性もふまえて、その気持ちの部分を緩めてやることも試してみたいです。
第4セッション
10回シリーズ第4回目、今回から深層部へのワークがはじまり、きょうは足から骨盤の繋がりがフォーカスのことです。
まず足の動きを確認するためか、仰向けになってから先生が足(足首、膝、大腿関節)を色々な方向に動かしました。それから私の足に先生が加える力と反対方向に自分の足の力で押し返すよういわれました。
これも内、外、斜めと様々な角度で試されるのですが、いくつかの方向には私の足は力がほとんど入らなかったのが驚きです。そのあと今回は主に足の内側にワークされたと思うのですが、先生の手で加えられた圧力は前回までとは違う、強い種類のものです。
その感覚から反射的に逃げたくなるような痛みではないのですが、イタイという言葉で表現できるものです。
いくつかの足のスポットでは、その痛いような圧力感覚が加えられている間(30秒くらい?)、臀部など他の部分の奥の方に微かな鈍い感覚も生じていたのを覚えています。
その別の場所に生じる鈍い感覚がなんとなく安心感にもつながったような。。(?)
今回も右肩にも配慮くださり、今は軽く感じます。最後の方に、仰向けの状態で私の首の後ろと仙骨の下に先生が手をおいて5分ほど(だったと思う)じっとしていました。それがなんともいえず心地よい”整った”という気持ちになりました。
第4セッション1週間後
第4回目セッションから約10日たちました。
この間感じられたことは、骨盤底がより広く意識されるようになったことと、足が歩行時に、前だけでなく後ろにも伸びることです。
それに伴って大腿骨と骨盤の接合部が自分の身体の中のどこにあるのかつかめてきた気もします。歩行やしゃがんだり立ったりという日常生活の動作をはじめ、ヨガのアサナにおいても身体感覚がよりニュアンスを含むものになってきているようです。
右肩に関しては、はからずも痛みを感じる動きをした時の落胆や自分への苛立ちを深追いせず受け流すようにすることで、あまり気にならなくなりました。
日によっても右肩の動き具合や痛みも違うので、ヨガのアサナで痛みを感じる時の”引き際”にも注意を払っています。
第5セッション
10回シリーズ第5回目です。
今回は大腰筋と腸骨筋をメインに足の付け根から骨盤と背骨、つまりお腹の深い部分へのワークということです。にもかかわらず、かなりの時間を肩と腕にもさいていただきました。
今回のセッションは、最初から最後まで色とりどりの感覚をあじわったという印象でした。また、頭蓋後方の首と繋がる部分には、始終緩やかな、リリースされている心地よさがありました。
施術の始まりはいつもと同様、あおむけになってから両足があたためられリラックス。それから先生が施術台のまわりを移動なさるに従って、体の右側、足元、左側、頭部と不思議な圧力が感じられてきます。
この圧力も今回は殊のほか強く感じられました。いつもこの時点で少々別次元の身体感覚に移行する気分になります。時間の感覚も薄れてきます。
腕と肩へのワークはセッションの前半に行われました。私自身ははっきり比較できるほど前回のセッション時の右肩の可動域を覚えていなかったのですが、前回できなかった動きのいくつかは今回できるようになっていると先生におっしゃっていただきました。
確かに右腕を動かしていただいている時、痛みに対する恐怖やイヤな感じは減っていたようです(痛みの全くない左腕を動かしていただいている時のフツウの軽やかな感覚が、右上腕の作動時にも知覚的な影響を及ぼしているのかしら?)。
あと先生が私の左腕上部をただ持ってじっとしていた時間(5分くらい?)も徐々に右肩あたりにも何がしかの微妙な感覚が生じてきたと記憶しています。今回の施術後に感じた右肩の軽やかさは今までの中でも一番『治っていっている』という安心感を伴ったものでした。
今回のフォーカスである腸骨筋へは骨盤上部内側を、大腰筋へはそれより少し下方のおへそ寄りの部分をゆっくり押しながら、私へは足をある方向に動かすよう指示がありました。その足の動きに伴ってお腹の深いところに感覚があらわれてきます。
おへその右側あたりは6~7年前から手で押すと痛みを感じていたスポットなのですが、内科の先生にも産婦人科の先生にも、特にこれと言って処置すべき症状ではないらしく受け流されていました。
が、今回のこのセッションでの伊藤先生の施術が終わると腹部から体全体が明るく軽くなった感覚を覚えました。いい意味でかなり衝撃的でした。
最後の方に、仙骨のあたりにスペースをつくるということでやってみたエクササイズは難しかったです。あおむけで膝を立てたまま足の裏で床部を押して腰を浮かしながら、すねを向こう側へ(前方)押し出す、そして仙骨をすねと同じ前方に動かすというものです。
お腹はリラックスしたままで、と言われるのですが、足に力を入れるとお腹も一緒に力が入ってします。
あと、立位のスクワット状態から膝を伸ばす時、足裏に力を入れて床を押すというのも私には難易度の高いものでした。どうしても膝と腿の力でのばそうとして、膝がグラついてしまう。
どちらも動作的には簡単なものですが、体の使う部分と使わない部分の組み合わせが私の身体のクセをつくっているのだろうと実感しました。
今回の施術直後の第一印象は、自分の体が上と下両方向に引っ張られて細く伸びたような感覚。
今まではセッション直後は重力と体の重さがちゃんと一致しているという下方向への力を感じていましたが、今回は上方へも伸びていく感覚が加わったようです。
また1週間後に中間レポートします。ありがとうございました。
第5セッション1週間後
5回目ロルフィングセッションから1週間たちました。
今週の印象は股関節が自由になったことと、呼吸が胴体内部のかなり広い部分にはいっていると感じられることです。
また右肩も随分と”戻って来た”という感じがします。股関節は特に問題があった訳ではないのですが、今週は歩行時の前後だけでなく、エクササイズなどしている時に横や斜めにもラクに広がる感じがしました。
右肩は日によっても時間によっても痛みを感じる調子は異なるのですが、今週は『良くなってきている』という確信のようなものをずっと感じられたことがとても嬉しかったです。
『痛みや症状の中にも、良くなろうとする、治癒しようとする成分は必ず在る』という先生の言葉は、痛み=危険信号、あるいは忌諱すべきもの、という一元的な考えから抜け出すのにたいへん助けになりました。
ありがとうございました。
第6セッション
ロルフィング6回目直後の印象は、施術中に何かくっきりと明瞭な違いが感じられるといったものではありませんでした。
始終、各部分に緩やかなリリースを感じていました。施術が終わり立ち上がった時も快、不快はなく、全体にぼーっとした感じでした。強いて言えば立った時かかとの中心部分により意識がいったような気がします。
はじめのほうはあおむけでいつもどおり。足、腕ともに広範囲に動かしていきます。右腕を動かしていただいた時は最近気になっている舌と喉の緊張がとれよりリラックスできました。
そのあとうつぶせになり、足、骨盤の調整。
右側左側を交互に上下に優しく動かしたりしたと思います。実はこのうつぶせ姿勢自体に少々とまどいました。
ラクにいられるようクッションをいただいたのですが、首が硬いせいかもう一つ姿勢が定まらず仰向けに戻った時はほっとしました。
側湾症への調整でしょうか、仰向けで骨盤、あばらを右方向に押されたのですが、かなり動くのには驚かされました。
最後に頭をもっていろんな方向にゆっくり動かしていただいた時に感じた頭蓋の付け根部リリースもありがたかったです。
帰途についた時も首から肩が軽い感じ。施術台から降りてイスに座り、足裏で床をおして、背骨に当たっている先生の手を押し返すエクササイズはやはり難しい。
でも少しづつ足裏や背面にも意識がいくようになってきた気がしています。
第6セッション1週間後
6回目セッションから9日後の中間レポートです。
この1週間の印象は、相変わらず息はお腹まではいってくるし、歩行時も足が前後によく伸びる。
背骨も”なんとなくハッピー”(?)なかんじ。特に6回目セッションの2日後のヨガクラスでは、ねじりのアサナ(パリヴルッタパールシュヴァコーナーサナ:https://yogajournal.jp/pose/36)の練習をしたのですが、自分でもここ数年なかったほどねじりが楽にできました。
仙骨部がリリースされたからかしら?ふらつきも少なくバランスも安定した感じで嬉しかったです。
ところが、ちょうど6日目あたりから腰が心もとない(?)、不安定さを感じました。
3~5ヶ月に一度くらい味わう症状ですが、いつもはウェストあたりの背骨の左側です。それが今回ははじめて右側に感じました。それに伴って腹部もはって安定感がない、力が入らないかんじ。
7日目に朝起きた時点で腰痛の始まりの感覚だったのでヨガアプリのback painのシークエンスを20分程やり、少し軽減したのですが、次の日また同症状。やんわりと無理しないように心がけていました。
今日のヨガクラスも少々不安があったのですが、嬉しいことにクラスの終わりには不安定さも心許なさもほとんどなくなり1週間前ののびやかさが戻って来ています。
(きょうのクラスでは立位での腿の上部と腰部のコンパクトさや足を前後に開いた時の後ろ足の重要性(踵が床を押す)がフォーカスでした)。
無理はしない様に心がけ、様子を見ていきます。
第7セッション
ロルフィング第7回目は首と頭部がフォーカスです。そして一番印象に残ったワークは鼻です。
鼻からこんなに奥深く人の指がはいるとは思ってもみなかったことです。メディカル用の薄い手袋に水をつけて滑るやすくし、少しずつ小指がはいっていきます。
右側は以外と痛みは感じず、ただただどこまではいっていくのかが驚きでした。左側は奥の方で圧力と痛みを感じましたが、怖さは全くなかったです。
口の中は上下とも外側の歯茎を軽くおしていくのですが、奥の方は少しとどまって力も強まったと思います。こちらも痛みがなかったわけではありませんが、それよりも口ってこんな構造になっているのかーという発見のほうに意識がむいていました。
口も鼻も一般のボディーワークではきいたことがなかったですし、私自身日頃から喉や舌そして目のあたりがよく緊張していると感じているので、とてもこのセッションには興味がありました。
施術が終わった時はいつものリラックス感と『異次元にいた』感があり、起き上がるのに若干不安感がありました。
が、起き上がると頭が透明で軽かったです。これはその晩のメディテーション時、座って目を瞑った瞬間、より鮮明に感じられました。
イメージ的にいうと、いつもは目を瞑ると、頭の中が暗く密度がある感じ,頭蓋は硬く分厚く強固な感じが、この時は頭部が卵の殻のように薄く(ほとんど透明な膜)、頭部分自体が明るいのです。自分の内側と外側の境目が消えた感覚でもありました。
今回のセッション,前半はかなりの時間を割いて足、腕,胴部分を含めた身体全体を調整していただきました。そのせいか足の付け根がよく動くようになったようです。
ヨガのアサナや普通にしゃがむ時も、今までになくこの部分の柔軟性を感じました。右肩も軽いです!
第7セッション1週間後
7回目セッションから8日目の中間報告です。
今週はいつもほど瞑想に時間を避けていないのですが、座るたびに今までとの身体感覚の違いを感じています。
前回セッション直後に書いたほど顕著ではない日もありますが、全体的には頭部をふくんだ上半身の重量感、密度、外部との境目の感覚といったものがセッション前とは変わりました。
やはり目を瞑った時、暗さより明るさを感じ、頭部が軽く、体の表面が薄く透明度が増した感覚です。
右肩も随分軽いです。ヨガのゴムカーサナ(https://yogajournal.jp/pose/3)のポーズ、まだ右腕が下側にいく方はできませんが(左は問題ないです)日常的な前方向への動作には違和感はほとんどありません。
腰あたりの不安定さは今回も何度か感じました。右側のウェストの裏から仙骨あたりから始まり、2~3日のあいだに左側に移動するといった様子です。
かすかな痛みによる不安度(ぎっくり腰になるのではないかという不安)は前回ほどではありませんが、右から左に移動というパターンとしては同じでした。
からだってこんなに日々変わるものなのですね。
第8セッション
今まではセッションごとに体の各部を中心にをおこなってきたワークでした。
今回8回目からは統合をテーマに進めていくということです。今日は主に上半身にフォーカスしたそうです。
今回のセッションは今までで一番ゆったりとしていた印象を受けました。施術中に体の中で何かが顕著に変わったり、今までと違う体の動かし方や新しい部位へのワークがあったという印象はなく、肩、首、頭部、肋骨、仙骨などに静かに手を添えてくださっていました。
あまりの心地よい暖かさ、安心感に何度も眠りに落ちた瞬間があったようです。部分によっては先生の手から熱と一緒に微細な圧力も感じ、それが重みのある水の波紋のように体の中を動いていくように思えたことも何度かありました。
心地よくこのままずーっと横になっていたかったくらいです。施術台でのワーク後は、毎回若干ニュアンスが違うのですが、まっすぐ降りてくる重力と体全体の均等感を感じます。
(施術前は、まっすぐ立って自分の体に意識を向けると、どこかがなんとなくチグハグな印象を受けます。私の場合は往々にして右肩が『飛び出した』感じです。今回もそうでした。)
あとは私の苦手意識が強く、最近は毎回トピックのひとつになる『足裏で床を押す』感覚、今回も試しました。
まだ自分でうまくできた時とそうでない時の違いすらよくわからないのですが、悔しがらず、焦らず、でもできるようになりたいと思っています。
第8セッション1週間後
第8回セッションから9日目の中間レポートです。今回は全体的に順調です。
朝晩涼しくなり、もう10月になったのを実感するたび、今年の夏は(引っ越し等色々あったにもかかわらず)ここ数年来のような息苦しさはほとんど感じずに夏が終わったと少々驚いています。
特にここ1週間は、息を吸うとお腹の方だけではなく背中部分にも息が届いているような気がして、呼吸のありがたみをつくづく感じています。
右肩も、やはりある種のヨガアサナなどでの制約はありますが、随分楽になったしできることも増えました。腰のダルさは『名残り』程度のもので不安感は消えました。
今まで問題だった部分が快方に向かうと注意が別の部分に行くのは仕方のないことかもしれませんが、ここ1週間は首の緊張がちょっと気になっています。
首や喉の緊張はクセ、ですかしら。
第9セッション
10シリーズもいよいよ9回目になりました。
きょうは下半身にフォーカスしながらも全身の統合にむけて上半身もみていくとのことでした。足の部分はこれまで以上に繊細に、様々な関節をあらゆる角度に曲げて何度も調整してくださったようです。
そして骨盤、肋骨、背骨、肩、腕、首、頭部、にワークしていただきました。全く全身ですよね。印象に残っているのは、呼吸のこと。
今まで施術台の上ではとてもリラックスしているせいか呼吸も微細になりあまり気になったことがないのですが、きょうは施術中も吸気がスーッと胸部全体に入ってきたのが新鮮でした。
鼻、喉、肺やら肋骨の意識が抜けて胴体の上部が風船のような薄い膜になって気持ちよくふくらむ感じです。それと最後のほうに調整していただいた頭部もとても心地よいものでした。
施術台から降りた直後に感じる重力や全体が整った感じと、街に出て歩き出した時に感じる腕や足の軽さと伸びやかさは伊藤先生のロルフィング独特のものだと思います。
今日はそれに加えて、頭が背骨の延長線上にいい感じで座ってくれているようです。きょうもありがとうございました!
第9セッション1週間後
9回目から9日たった中間レポートです。
8回目の一週間後あたりから感じ始めていたことなのですが、特に今週は右側の股関節が開くようになってきたことが印象に残っています(ここ10年ほど認識していましたが右側は左に比べて硬かった)。
これに伴って骨盤辺りの意識づけがシャープになってきたと思います。日常の歩行時もですが、特にヨガアサナの練習で骨盤から足への繋がりが以前に比べて随分体感できるようになりました。
右肩も、どんどん自由度が増していっていると思います。肩周りについては肩~首~頭部のつながりがうまくいっていると感じる時がもっと増えてくれればよいなぁと欲がでてきてしまいます。
呼吸もひきつづきラクです。今週は胴体の側面への吸気が感じられる気がします。あと、今週初めてジョギング中に一度とメディテーション中に一度、”重力”を心地よく感じられました。
足裏にあたる地面の抵抗感やsit boneと大腿が床に降りて行く重み、重力と一緒に自分の体がしっくり感じられるのは、まだかすかで捉えがたい感覚ですが、これだ!と宝物を発見したみたいでした。
第10セッション
10シリーズ最終回でした。
大まかには足から始めて頭部のほうへと徐々にワークしていったかんじです。緩やかに全体を調整していただきました。
私の右肩へは毎回丹念に丹念に手をかけていただきましたが、今回も左右の腕と肩をじっくりケアしてくださり、終わった後はほんとうに軽くなりました。
シリーズを始めた6月、7月頃の痛みに対する不安が嵩じた嫌悪感のようなものは何だったのだろうという感じです。あと、今までも施されたものですが、骨盤や肋骨を左右交互に軽く押して揺らすような動きが今回は特に印象に残っています。
今はあのユラユラ感が、体のパーツが整えられつながっているという感覚になっているようにも思えます。
2回目の10シリーズ、本当に受けてよかったです!ありがとうございました。
第10セッション1週間後
10シリーズ10回の9日後のレポートです。
最終回が終わったということでいろいろ感じること、思うことがあるのですが、今回は今までと同様、ここ一週間のレポートにしますね。わかりやすいかと箇条書きにしました。
またよかったら一ヶ月後くらいに今回書けなかった、全体を通しての印象を書きとめてみようと思っています。
- 一定時間、立って作業するのが苦にならなくなりました。立っている姿勢が疲れにくいです。
- 呼吸が、特に吸気が楽しいくらいに胴体全体にはいってきています。
- 骨盤部はまだ動き続けているかんじ。前屈がもっと伸びるようになりました(もともと不得意ではなかったのですが、特にウエストから下あたりの背骨が以前より自由になった)。と同時に仙骨部、ウェストの後ろ側に不安定さを感じることもありますが、痛みではありません。動いている、という感じです。
- 今週は足裏の安定が一層かんじられました。歩いたり軽くジョギングする時も後ろ足に地面の抵抗を意識でき、蹴る力が出てきました。
- 頭頂部と顔前面は軽く透明感があるのですが、まだ後頭部と首、肩にかけては気がつくと緊張しているようです。
- 右肩はかなり楽ですし、可動域も無理せず広がり、力も入るようになりました。焦らず少しずつ強化していければと思っています。
ありがとうございました!